« おめでとうございますございます  西紀俳句会 句集「石楠花」刊行 | メイン | インターネット・投句函 ≪2012 前≫ 特選決まる »

句 会 だ よ り ---篠山句会《玄鳥篠山支部》 《 2012-6-4 》

 0

  ◆◇◆  六月句会の好評句 ◆◇◆2012

万緑に染まりし朝の仁王          藤本喜久巳

 野、森、山、見わたすかぎり一面が緑。
日々生きいき成長する万緑の朝の風に、仁王像が映える。
仁王はいっそう勢いづき、阿吽の呼吸でその精気を万緑へ吹き返す。
大自然の息吹と仁王の息吹が一つに融けあう。
静中の動が清々しい。
 

風薫る鉄棒下のにわたずみ          新家 保子

「にわたづみ」とも。庭立水と書けば和語であることがわかる。雨が降って、地上にたまり流れる水--漢語では潦。万葉時代から歌われてきた題材。
 この句にも人は表に出てこない。しかし鉄棒の下の僅かなくぼみに、子どもや自分の姿・声・緊張した顔・笑顔・・・が浮かび上がってくる。「風薫る」の季語でこのドラマの質が表現されている。

◆◇◆ 推敲 --- 苦 雅 楽 ◇◆◇

堰落ちる水の光や夏来る           尾嶋八栄子

鯉のぼり風のしっぽを掴みけり       堀毛美代子

サンダルの長き足組む夏帽子        鷲尾 瑞子

閑けさや袱紗捌きに余花の雨        大西佐代子

余り苗ひときわ高く育ちおり         畑中  弘

妹の忌や蛍袋の薄明り            堀毛美代子

漆黒の青田に映る月明かり         岡本 博三

 どの句も心の眼でしっかりとらえている(--線)。一言一文字に、ただ事に終わらない輝きや味の深みがある。
 「漆黒」の「青」はどちらがいいたいのか、読み手はイメージが混乱する。「青田に」を早苗田ではどうか、棚田は・・・推敲の余地・・・の意見あり。

 俳句は詩であり、自分史でもある。日常の無数の現象の中から何を取り上げ、何を捨てるか、自分にしっかり向き合ってとらえ、推敲したい。           (宇則)

Powered by Six Apart
Member since 09/2010

俳句研究 --- 丹波の俳人

  • ① 西尾 武陵
  • ② 田 捨女

俳句ラリー・吟行・はいきんぐ